インフルエンザ脳症
インフルエンザに感染した後、かかることの多い合併症に「インフルエンザ脳症」があります。突然意識障害を起こしたり、痙攣をしたりする病気ですが、インフルエンザ脳症は、毎年数百人の子供が発病し、死亡率は50%、後遺症が残ってしまう確率も25%にのぼるなど、とても怖い病気です。
インフルエンザにかかってから、2日以内に発症することが多く、ぐったりして、呼びかけにも応じない、変な事を口走る、などの意識障害が起こり、痙攣を伴う場合もあります。熱性けいれんや高熱時のうわごとなどとの区別が付けにくいのですが、症状の重さや持続時間などで区別することができます。回復しても、知能や運動機能に障害が残ってしまうことがあり、恐ろしい病気ですが、現在の段階では根本的な治療法はない、というのが実情です。
テレビなどの、インフルエンザに対する不安を煽り立てるような報道にも問題があるのかと思いますが、高熱を出した子供を抱きかかえ、インフルエンザだとすると48時間以内に治療しないと子供が死んでしまう!と慌てて病院へ駆け込むお母さんがいるようです。しかし、インフルエンザにかかった場合、脳炎や脳症の発症の可能性を予測することは出来ませんし、症状が出てしまってからは急速に重症化してしまいます。
まず、インフルエンザにかかることを予防することに重点を置き、日頃から、手洗いなどの生活習慣、免疫を高める睡眠・食事などは勿論、インフルエンザの予防接種は毎年必ず受けるべきでしょう。
